講座を用意したら、求められていたのは「隣で一緒に作る時間」だった話

1台のパソコンの前に2人が肩を並べて座り、片方がキーボードを打っているイラスト

こんな人に読んでほしい

初心者向けの講座を、しっかり準備していた

夏の間、AIを使ったことがない人に向けた講座を準備していました。AIと一緒に、質問に答えると結果が出る「診断ページ」を1枚作る講座です。

進行の台本、当日そのまま使える指示の文例、終わった後に一人で復習できる手順書、完成形の見本。準備は一通りそろえました。あとは、試しに受けてくれる人(モニター)に来てもらって、中身を確かめるだけのつもりでした。

来てくれた3人は、全員すでにAIを使っていた

9月に、3人の方がモニターとして参加してくれました。ところが、3人とも「AIを使ったことがない人」ではありませんでした。

用意していた診断ページの話は、ほとんど出てきませんでした。代わりに出てきたのは、その人ごとの「本当はこれをやりたい」でした。

その場で、その人のやりたいことを形にした

なので、台本は脇に置きました。まず話を聞いて、やりたいことを一緒に言葉にして、そのまま一緒に手を動かす。その場で1つ、動くところまで持っていく。

白紙の地図に、2人で一緒に道を書き込んでいるイラスト

いただいた言葉で、分かったこと

終わった後、1人目の方がこう言ってくれました。

「地図を持ってきてくれた感じがする」

困りごとはあるのに、ゴールが見えないまま一人で歩いていた。そこに「こっちに行けば、こうなる」が見えた、という意味だったと思います。「やってみましょう」の一言で、自分で決めていた限界が外れた、とも話してくれました。

3人に共通していたのは、AIの使い方を「教わりたい」わけではなかったことです。やりたいこととAIでできることの間に、橋をかけたかった。それも、一人ではなく、隣で一緒に。

だから、形を分けることにした

この3人の時間をふまえて、準備していた講座と、今回のような「隣で一緒に作る時間」を、別々のものとして分けることにしました。

初心者向けの講座は、なくしません。まだ本来届けたかった人に届いていないだけで、効かないと分かったわけではないからです。入口として残しておきます。そのうえで、すでにAIを使っている人と一緒に形にする時間を、新しく整えています。

正直に書いておきたいこと

3人とも、とても喜んでくれました。「また受けたい」と言ってくれた方もいます。

ただ、「喜んでもらえた」と「お金を払ってでも続けたい」は、別のことです。今の時点では、この形でお金をいただいた実績はまだありません。反応がよかったから方向を変えた、というところまでが、今回の正直な現在地です。

それでも、準備した講座どおりに進めていたら、この3人の「本当はこれをやりたい」には出会えませんでした。用意したものより、目の前の人の声を先に聞く。そうして方向を変えられたことが、今回いちばんの収穫でした。

この続きも、少しずつ書いていきます

新しい形がどうなっていくのか、うまくいったことも、いかなかったことも、このノートに書いていきます。

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