講座を用意したら、求められていたのは「隣で一緒に作る時間」だった話
公開日: 2026-10-06
こんな人に読んでほしい
- AIはもう使っているけど、「自分のやりたいこと」にはまだつながっていない
- 講座や教材を作ったのに、思っていた人とは違う人が来てくれた経験がある
- 自分のサービスを、誰に向けたものにするか迷っている
初心者向けの講座を、しっかり準備していた
夏の間、AIを使ったことがない人に向けた講座を準備していました。AIと一緒に、質問に答えると結果が出る「診断ページ」を1枚作る講座です。
進行の台本、当日そのまま使える指示の文例、終わった後に一人で復習できる手順書、完成形の見本。準備は一通りそろえました。あとは、試しに受けてくれる人(モニター)に来てもらって、中身を確かめるだけのつもりでした。
来てくれた3人は、全員すでにAIを使っていた
9月に、3人の方がモニターとして参加してくれました。ところが、3人とも「AIを使ったことがない人」ではありませんでした。
- 1人目は、すでにChatGPTを使いながら、同じような文章を何度も作っている方
- 2人目は、毎日長い時間AIを使っている方
- 3人目は、AIを使ったことがあって、作りたいアプリの構想を温めていた方
用意していた診断ページの話は、ほとんど出てきませんでした。代わりに出てきたのは、その人ごとの「本当はこれをやりたい」でした。
その場で、その人のやりたいことを形にした
なので、台本は脇に置きました。まず話を聞いて、やりたいことを一緒に言葉にして、そのまま一緒に手を動かす。その場で1つ、動くところまで持っていく。
- 1人目の方とは、毎回くり返している作業を1つ、決まった言葉で呼び出せば終わる形にしました
- 2人目の方とは、作業するフォルダを区切っておくと、AIが触っていい範囲も区切れて安全になる、という整理をしました
- 3人目の方は、温めていたアプリの最初の形が、約14分で画面に出てきました
いただいた言葉で、分かったこと
終わった後、1人目の方がこう言ってくれました。
「地図を持ってきてくれた感じがする」
困りごとはあるのに、ゴールが見えないまま一人で歩いていた。そこに「こっちに行けば、こうなる」が見えた、という意味だったと思います。「やってみましょう」の一言で、自分で決めていた限界が外れた、とも話してくれました。
3人に共通していたのは、AIの使い方を「教わりたい」わけではなかったことです。やりたいこととAIでできることの間に、橋をかけたかった。それも、一人ではなく、隣で一緒に。
だから、形を分けることにした
この3人の時間をふまえて、準備していた講座と、今回のような「隣で一緒に作る時間」を、別々のものとして分けることにしました。
初心者向けの講座は、なくしません。まだ本来届けたかった人に届いていないだけで、効かないと分かったわけではないからです。入口として残しておきます。そのうえで、すでにAIを使っている人と一緒に形にする時間を、新しく整えています。
正直に書いておきたいこと
3人とも、とても喜んでくれました。「また受けたい」と言ってくれた方もいます。
ただ、「喜んでもらえた」と「お金を払ってでも続けたい」は、別のことです。今の時点では、この形でお金をいただいた実績はまだありません。反応がよかったから方向を変えた、というところまでが、今回の正直な現在地です。
それでも、準備した講座どおりに進めていたら、この3人の「本当はこれをやりたい」には出会えませんでした。用意したものより、目の前の人の声を先に聞く。そうして方向を変えられたことが、今回いちばんの収穫でした。
この続きも、少しずつ書いていきます
新しい形がどうなっていくのか、うまくいったことも、いかなかったことも、このノートに書いていきます。
次の話も届けてほしい方はこちら(陽だまり便りに登録)週1回、AIを使いながら試行錯誤している過程をそのまま書いているメルマガです。売り込みはしません。