動画編集で手が止まっていたのは、技術ではなく「工程の多さ」だった話

机の上のパソコンに映る動画を、マグカップを手にした人がうれしそうに見ているイラスト。横には三脚に立てたスマートフォンが置いてある

こんな人に読んでほしい

先に、今回わかったこと

iPhoneで雑に撮った30秒の動画で試したところ、しゃべっていない間を切る、話した言葉をテロップにする、効果音を入れる、BGMを流す、の4つはAIに任せられました。私がやったのは、何を話すかを決めて撮ることと、できあがりを見て確かめることです。

ただし、1回目からうまくいったわけではありません。その話も含めて、順番に書いていきます。

撮る前から、もう疲れていた

動画を出したい気持ちは、ずっとありました。でも、編集が重たい。

しゃべっていない間を切って、テロップを打って、BGMを探して、音の大きさを合わせて。頭の中で工程を並べただけで、撮る前に気持ちがしぼんでいました。

一つひとつは、がんばればできることです。できないから止まっていたのではなく、やることが多すぎて、始める前に疲れていました。

雑に撮った30秒を、そのまま渡してみた

そこで、小さく試すことにしました。iPhoneで雑に撮った30秒の動画を、何も考えずにAIに渡したら、どこまでできるのか。

最初にAIと一緒に作ったのは、「撮った動画をフォルダに入れるだけで、完成した動画が出てくる仕組み」です。仕組みがやってくれることは、次のとおりです。

効果音は、ネットから拾わずにAIに一から作ってもらいました。BGMは、著作権フリーの曲を自分で調べて3曲選んでいます。

1回目は、うまくいかなかった

正直に書くと、最初にできあがった動画には気になるところがいくつもありました。

ここで私が編集ソフトを開いて直し始めたら、元の「工程が多くて疲れる」に戻ってしまいます。でも、そうはなりませんでした。AIが自分で「ここがおかしい」を見つけて、1つずつ直していったからです。

テロップは、言葉の切れ目で区切るように。声は、聞き取りやすい大きさまで持ち上げるように。色は、いくつか試して元の明るさに近いものを選ぶように。

一発で完璧なものが出てくることよりも、直していく過程ごと任せられたことのほうが、私にとっては大きな発見でした。

できあがった動画

見た瞬間、「素晴らしい出来」と声が出ました。できあがった動画は、YouTubeに置いてあります。

できあがった30秒の動画を見る(YouTube)

動画づくりの工程を表すカードが机に並び、いくつかのカードをパソコンの方へ手渡しているイラスト

人に残ったのは、「何を話すか」だけ

終わってみると、役割がはっきり分かれていました。

AIがやったのは、切る、文字にする、色をつける、音を合わせる、という手を動かす部分です。私がやったのは、何を話すかを決めて撮ることと、最後に見て「いいね」と言うことでした。

私はふだん、作業療法士として働いています。大きくて手がつけられないことを工程に分けて、できるところから手渡していく。今回やったことは、仕事で大切にしている考え方にとても近いと感じました。

動画編集という大きなかたまりを工程に分けて、手が止まる工程だけをAIに渡した。すると「雑に撮っていい」と思えるようになって、撮ること自体が軽くなりました。

正直に書いておきたいこと

ここまで書いたのは、30秒の動画1本分の記録です。長い動画や、何人かで話している動画でも同じようにいくのかは、まだ確かめられていません。

最初に仕組みを用意するところには、準備の手間もかかりました。必要な道具をパソコンに入れて、色やテロップのルールを決めて。「入れるだけ」になったのは、準備が終わってからの話です。

もう1つ。話した言葉を文字にする部分は、聞き間違いが残ることがあります。テロップが合っているかどうかは、最後に自分の目で確かめる必要がありました。全部を手放せたわけではなく、「確かめる」は人の仕事として残っています。

止まっている理由を、分けて見てみる

「やりたいのに始められない」とき、私は自分の技術や気持ちのせいにしがちでした。でも今回、止まっていた理由は工程の多さでした。

もし、手前の作業が重たくて止まっていることがあれば、工程を紙に書き出してみると、渡せるところが見つかるかもしれません。私もまだ試している途中なので、続きはまたこのノートに書いていきます。

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